【 孤独のグルメ 】 視聴おすすめ度 ８０点
不思議な魔力がある番組・・・という表現が正しいのでしょうか。この番組のファンはかなりの数に上ると思います。しかしながら、どこが面白いのか？という問いに納得のいく回答は得られないのではないでしょうか。何が面白いか分からないが、魅力はあり、見てしまう異質の番組と言えるでしょう。
内容は、登場人物として松重豊さん1名のみ。BGMというほどのものもない。番組が始まるとすぐに、どこかしらの地域に出張に来ているシチュエーションを提示されます。あまり多くの飲食店が存在しない地域がセオリーです。番組開始から10分くらいはどうでもいい内容が展開されます。松重さんも、この辺の空気を読み取っているのか、演技もいい感じに熱を入れないスタイルです。そして、あの一言を言い放ちます『腹が減った』。このセリフが発声されると、番組はクライマックスに向けて動き出します。
基本的には、おいしそうな料理を松重さんがおいしそうに食べる姿を楽しむ番組です。面白い点があるとすると、松重さんがメニューを決める際に戦略的に思考を巡らせるところでしょうか。この番組の面白いところをあげることは難しい。でも、この番組が多くの人に支持されていることは納得できる。ただ、説明はできない。